” 今日の出会い”(No.489)
2017-02-18



『あれっ?.......』
『かなりの遠距離だけど、対岸に鳥さんが二羽いるぞ......』
『え〓と......』
『左の石の上にいるのは、”クサシギ”さんで、右の弓なりになった枝に止まっ ているのは”カワセミ”さんだ!!......』

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『そういえば、この前、おっちゃんに会った時、シギさんのことが話題になっ たのを思い出したよ......』
『その時、おっちゃんがシギの”嘴端開閉(したんかいへい)”って何だ?って 聞くので教えてやったんだけど、あの人って、野鳥観察歴が長い割には案外 鳥さんのことを知らないんだよね.....』

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『でさあ、しょうがないから、”嘴端開閉”というのは、”嘴の先端が開閉するこ とだよ”って教えてやったら、シギさんは何でそんなことをするのか?って聞 いてくるんだよ.....』
『これには、さすがのおらっちも唖然としてしまったけど、聞かれたからに  は、答えないわけにはいかないし、とりあえず、一応説明だけはしておいた んだけどね......』
『以下、その時の様子を再現してみると、こんな感じだったよ.....』

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『あんなあ、おっちゃん、シギさん達って、干潟や泥の中からカニやゴカイを 引き出して食べることが多いよなあ.....』
『でさあ、その時 シギさん達は長い嘴を泥の中に差し込んで獲物を捕まえるの  だけど、ひとたび長い嘴を泥の中に差し込んでしまったら、泥の中で上下の 嘴全体を開いて餌を掴むことはほぼ不可能になってしまうでしょう.....』
『そんな時に、もしも嘴の先端だけちょっと開けば、何も問題なく餌を掴むこ とができるでしょうに!!....』
『その”嘴の先端がちょっとだけ開閉すること”を業界用語で”嘴端開閉”という  んだよ.....』
『こんな風に説明してさ、最後におらっちが ”Do you understand?”......
 と聞いたら、おっちゃん、なんて答えたと思う?....』
  Oh!! I can never understand that you say!!.....だとよ!!....
『これには、おらっち、言葉がなかったね...』
『こりゃ、ダメだと思ったよ.......』

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